Summits On The Air Japan (SOTA JA)正式発足


昨年の10月にSOTA JAのキックオフを恵比寿のビアガーデンでやってから、だいぶ時間が経ってしまいましたが、先日の7月1日に正式にSOTA本部にSOTA日本支部の設立と、SOTA JAのプログラムスタートの承認を得ることができました。 当初3月1日の発足を予定していましたが、SOTA本部の承認に思いもよらず多大な時間を要し、4ヶ月も遅れてしまいました。

sota logo

SOTA自体は、2002年に英国から始まったアワードプログラムですが、日本には導入されてきませんでした。 この背景は、まず日本という国の山の数の多さが、その設立が困難な理由としてあると思います。 SOTAでは山の山頂にすべてID番号を付与し、データベースを完成させなくてはなりませんが、日本にはそれこそ無数の山々が存在します。 またIDを付与される山はすべてSOTAの決める「Summit (山頂)」の条件を満たしていなければなりません。 この「Summit」の定義を満たす山には名前もない山もあれば、逆に名前はあるのに「Summit」の条件を満たさない山も無数にあります。 このデータベースの作成が多くの労力を要する、もしくは、ほとんど不可能に近い膨大な作業であるために、SOTA JAの設立に大きな壁となっておりました。 これを膨大な労力と読地図能力の高さで克服していただいたのが VK3ARR, Andrew Ryan氏です。 まさに彼の力無しでは、SOTA JAは発足し得なかったことは明らかです。 あらためてAndrewに敬意を表したいと思います。

日本の山岳移動は、V・UHFが主体ですが、HFの運用はV・UHFでの運用に比べて、はるかに大変というようなことは有りません。 そのうち、私のブログでもHFの運用設備を紹介して行きますが、V・UHFとほとんど変わらないどころか場合によってはより小さな設備での運用が可能です。

また、SOTAプログラムに参加するしないに関わらず、山岳移動の方が移動の山頂を明示する上でSOTA JPのID番号を使うことは自由です。 私が特にSOTAプログラムの魅力に引かれたのは、この点です。 SSBでは、山頂名を簡単に伝えることができても、CWでは長い山岳名だと、とても大変です。 毎回、QSOやCQのたびに山岳の名前を送っていたら、それこそ大変、たとえば丹沢山系の檜洞丸(hinokiboramaru)、加入道山(kanyuudouyama)など考えただけでも大変です。 このため、山岳移動の場所特定のIDとしてもSOTA JAのID番号が広く行き渡ったらと思っています。 ただし、IDはSOTAの条件に合う山岳にのみ付与しているので、山の名前があっても、IDが無いという場合もあります。

現在、SOTA JAのドキュメント類の整理をしております。 全て準備が整いましたら、あらためて投稿します。

 


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10件のコメント

  • あぶ

    おはようございます。
    HFの移動運用,僕は21MHzでしていますが,リグはピコ21のベアフットなので,今のコンディションで海外は厳しいです。特に訛の強い英語の聞きとりは超苦手なのでそもそも海外は難しい….。
    ピコをベアフットで利用している場合は山頂移動もUHF並みに簡単ですね♪
    移動運用のシステム紹介,楽しみにしています♪

  • JH0CJH

    あぶさん、
    ぜひとも、あぶさんも山の上からQRVをお願いします。
    今度、21MHzでも山の上からでてみます。

  • ja1sky

    ナンバリングでスムースに運用できそうですね
    ご活躍お祈りいたします GL !

  • JH0CJH

    SKYさん、
    CWで特に効果的です。
    聞こえたらよろしく、お願いします。

  • JN1WLC

    はじめまして。
    JN1WLC朝比奈と申します。
    skyさんにBLOGを教えて頂きました。
    CJHさんとは以前にコンテストなどでお世話になっております。
    一昨年前までは担ぎ上げの山岳移動が楽しくてよく山に登っていました。
    SOTAというのは初めて伺いました。このアワードプログラムが日本でスタートすると、簡単には制覇できないので楽しいアワードになりそうですね。
    このところ、7MHzの自動車移動ばかりで、すっかり山はご無沙汰していますので山岳移動を復活するきっかけになればと思います。
    スタートが楽しみです。

  • JA1JCF

    SOTA JAの発足おめでとうございます。
    リストの一部を見ましたが、たいへんな労作ですね。
    今後の発展をお祈りします。73.

  • JH0CJH

    WLCさん
    いつもコンテストではコールいただきありがとうございます。
    山岳移動の楽しみの一つになれたらよいと思います。
    またWLCさんも移動運用お願いします。

  • JH0CJH

    JCFさん
    こんにちは、Andrewのおかげでようやくここまで漕ぎ着けることができました。もっと準備をしておけばよかったのですがWebの立ち上げもまだで、いま必死に作っております・・・
    思い起こせばJCFさんからSOTAで協力できる人を探しているところから始まったこのSOTAも1年前のことですね。 今後ともよろしくお願いいたします。

  • JE1RXJ@後藤

    こんばんは、いつも移動運用でお世話になっています。
    先週末の6m移動局のQSOで初めてSOTAを知りました。
    なにせCQで、いきなりSOTAナンバーしかアナウンスされない
    ので、せめて6mの慣習として移動地のアナウンス後にSOTA
    ナンバーをおっしゃって下さればよいのですが、、、
    アンテナを北に向けて良いやら北東か??苦労しましたよ。
    まだまだSOTAはIOTAの山バージョンとでも説明いただければ理解できましたが、この移動局の方もローカルに連れてこられて初めての移動運用でいきなりQTHを言わずにSOTA-JA020権現平(569m)というCQではビーム向けるのに困りました。この方もSOTA理解しないまま、ローカル局に言われたままCQ出したようで、QSOでようやく相模原市緑区と判明!?まだまだSOTAとは????と浸透しませんが、CJHさんがJAの幹事という大役、お疲れ様です。IOTAのように広まると良いですね。
    SOTAの今後のますますのご発展を祈念します。

  • JH0CJH

    後藤さん、
    そうでしたか、まあ誰でも、なんでも初心の頃はあります。
    どうか広い親心でお願いします。
    若いアマチュアを育てないと10年後はQSO相手がいなくなってしまいます・・・笑

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