Warwick

Warwick (2000年1月29日撮影)

Warwickは、ロンドンからM40号線で150kmほど北西に走った所にあります。

この街は、「Edwardの姉のEthelfleda」という人によって、914年にバイキングから守るために築かれたという記録が残っています。 街は全体的に小高な丘になっており、Avon川が、蛇行しながらこの丘を取り巻いています。 このため、各地へ通ずる道を遮断しており、自然にできた川(水路)と、街の片側にだけ設けた城壁で、このアングロサクソンの街がしっかりと守られています。

Warwickの街は、こじんまりと小さくまとまっており、北にPriory Park、東にSt.Nicholas Parkという公園、南にWarwick城、そして西にある競馬場に囲まれた3角形の街です。

Warwick Castle, River Avon(2000年1月29日撮影)

この街を代表する一番は、やはりWarwick城です。 Warwick城は、今から1000年以上前から築城が始まり、1068年征服王ウィリアムによって完全に武装化が完成したようです。 その後は何世紀にも渡り、Warwickの貴族の家として使われたようです。 16世紀のバラ戦争の時は、このWarwick城が舞台となり「Kingmaker」として有名な、Richard Nevilleが住み、バラ戦争の中で重要な役割を演じました。 York家側についていた彼は一度は、Lancacester家のヘンリー6世を幽閉しました。 しかしその後、York家のエドワード4世を今度は投獄する立場になったのだそうです。

城の中では、いろいろなアトラクションがあります。 全部見るには1日は必要だと思います。 マダムタッソーの作った蝋人形Royal Weekend Partyや、14世紀の戦乱の時代を表し、当時の「匂い」まで再現した Kingmaker さらに、幽霊屋敷や拷問の道具、地下牢など不気味なものもあります。 夏の観光シーズン最盛期に来ると、入場料も高くなるのですが、これらに加え、いろいろなアトラクションが行われ、中世の服装をしたスタッフなどが城の中を闊歩していたりします。

左の写真は、Warwick城のGuy's Towerの上から見たGate HouseとAvon川です。

Warwick城から城壁を抜けてWarickの街に出ることができますが、いきなり車が走っている街中にひょっこりと出るような感じになっており、中世の世からいきなり現代にタイムスリップしたように感じます。

しかしそのタイムスリップ感覚もつかのま、Castle Streetを進むと、右の写真のような15,16世紀の中世の時代の小道に逆戻りです。

正面に見えるのは、12世紀に造られた St. Mary's Churchです。 1694年には、Warwickの街を大火が襲い、現在あるこの教会は、18世紀に再建されたものです。

写真では見にくいのですが、この小道を抜けると、そのまま道幅が10mくらいの道がずっとこの教会まで続いていますが、この教会の塔の部分が道路に、はみ出したような格好になっています。 もともと、この塔の部分も教会の敷地内に造り始めていましたが、再建中に基礎の部分が崩れてしまい、道路にはみ出した格好で再建が再開されたということです。

Warwick, St. Mary's Church (2000年1月29日撮影)

Warwick, Oken's House (2000年1月29日撮影)

Warwick Castle & Oken's House (2000年1月29日撮影)

上の写真は、Castle Streetを、今度は教会のほうからWarwick城の方向を見たものです。 教会を見た細い小道は、上の写真の右側の細い路地からのものです。

上の写真の左の角、また左の写真の向こうにも、Warwick城のGuy's Towerが写っています。

上の写真の正面に写っている建物は、Oken's Houseというもので、15,16世紀に建てられた木造の建物です。 このWarwickで莫大な富を設けた、Thomas Okenが住んだ家です。 現在は人形博物館となっています。

この博物館の前においてあった花車は、左の写真のように、とても素敵なものでした。

Warwick, Lord Leycester Hospital (2000年1月29日撮影)

上の写真は、WarwickのWest Gateの側にある、Lord Leycester Hospitalです。

建物自体は、1571年に軍隊の宿舎として建てられたものです。 左側に写っているものは教会で、この病院に棟続きで建っています。 この教会は、この棟の中で一番古く、12世紀に建てられたものです。 病院は典型的なチューダー調の木造のもので、病院の中は現在は、戦時博物館となっていました。

このようにWarwickの街は、とても古いものがたくさん残っていますが、この理由の一つとして面白い話があります。 それは、このWarwichの街からすぐ近くのところに、Leamington Spaという街がありますが、ここは新市街があり、比較的新しい建物が立ち並び、(なぜか白い建物が多いです。)ファッショナブルなショッピング街となっています。 このためWarwickは、このLeamington Spaが開発される陰に隠れ、新しい世の中の波のプレッシャーに飲まれることがなく、そのまま古い街並みが残されたのだそうです。

Copyright 2000. All rights reserved.