Lyme Regis Lyme Riges (1999年5月2日撮影) Lyme Rigesは映画の"The French Lieutenant's Woman"(フランス大尉の娘とでも訳しましょうか?)という映画の舞台になった場所です。 私は、映画に詳しくないのですが、イギリスとフランスの間の恋愛物語、日本でいう、お光、伍作の佐渡情話に相当するものなのではないでしょうか? 海の向こうはフランスです。 このLyme Rigesの歴史は古く、774年にさかのぼります。 West Saxonの王様が、この土地を、海水から塩を作るために修道院に託した、という記録が残っているそうです。 歴史の古い、この街は海岸であるにもかかわらず、この街の三方は山で囲まれているため、山越えをしないと、この街にたどり着くことができません。 ちょうど、日本の鎌倉のような場所ですね。 そのため、歴史的建造物や慣習が、そのまま残ったということです。 海は、西の方に砂浜があり、海水浴でにぎわいます。 また、この街でもう一つ有名なものは「化石」です。 アンモナイトの化石が多く発見されており、海岸で自由に探すことができます。 街のなかの観光案内所から、ウォーキングツアーが出ています。 東の海岸は、写真のような断崖絶壁ですが、イギリスの南海岸のほとんどは、白い石灰岩でできた岸壁ですが、この場所は粘土岩でできています。 しかも薄い地層が、幾重にも重なったもので、簡単に割ることができます。 上の子供が、化石を取りに行きたいということで、ここに出かけましたが、私も子供の頃「化石」を発掘したり、探し当てたりすることに憧れました。 やはり、この歳になっても、「化石探し」と聞くと、なんとなく、そわそわしてしまい、子供といっしょに真剣に探してしまいました。 |
白枠内がアンモナイトの化石 | 最初、地層の中から、しじみのような貝の化石が見つかっただけで大喜びしていたのですが、「とれた?」と聞いてきた人に自慢げに見せてもあまり驚かないし、近くにいた人に取れたかと聞いてみると、「少しね」と言いながらアンモナイトの化石を見せてくれたのです。 その瞬間、手にしっかり持っていたしじみの化石がポロリと落ち、もう帰ろうとして、「バイバイ」と言って別れた、その人達と、いつしか同じ方向に歩き出し、そして、さらに追い越し、また必死に化石探しを始めてしまいました。 アンモナイトの化石が見つかった時は親子で狂喜乱舞。 大きさは指の爪くらいから直径5センチくらいまででした。 そして海岸には数トンもあるかと思われる大きな岩に直径1mくらいのアンモナイトの化石が残っていました。 重いので誰も持ち帰ることができないのです。 |
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