Downe

Down House (2000年4月2日撮影)

私は、子供のころ昆虫や小さな生き物が大好きで、夏には家の玄関に、いろんな虫の入った水槽が一体いくつあったのか覚えていません。 小学生のころダーウィンの進化論を読みましたが・・・・などというのは、とんでもない大うそです。 ・・・・・ ダーウィンの伝記を図書館で借りた本で読みました。 昆虫好きの私は、ダーウィンの伝記は、ファーブルの次に好きだった伝記でした。

上の写真は、チャールズ ダーウィンが、その進化論(種の起源)を書いた彼の家Down Houseです。 この家は、ロンドンの南東Downeという本当に小さな村にあります。

ダーウィンは、ウェッジウッドの生みの親であるJosiah Wedgwoodの孫として1809年2月12日にシュールズベリー生まれ、エジンバラとケンブリッジで学生時代をすごしました。 卒業後、イギリス海軍ビーグル号での5年間に及ぶ、南米の調査からイギリスに帰国した後、ロンドンに住みましたが、当時のばい煙による公害で体を壊し、1842年に静かな環境であるこの場所に移り住みました。

最初は、おんぼろの家で周りにも何もなく、本当に、この場所が嫌いだったようですが、後年は、人生の一番いい時期を家族と一緒に暮らしたこの場所が、本当に気に入っていたようです。 1882年に彼がこの世を去るまでこの家に暮らしました。

自然淘汰による進化論という、それまでの自然科学を根底から覆すような理論も、この家で執筆され、1859年に刊行されました。 当然のごとく当時は、すべては神の創造物であるということが常識でしたので大論争に巻き込まれます。 彼は、この案を発表することが、どういうことになるかわかっていたため、完全に理論を完成させてから発表することに決めていましたが、彼の理論を先行して発表しそうな人が現れ、このため、なんと1年で理論を完成させて出版しました。 初版は1日で売り切れたそうです。

 

Darwinの書斎 (2000年4月2日撮影)

種の起源

on the Origin of Species by means of Natural Selection, or Preservation of favoured races in the struggle for life 

 

 

Down House, Sand-Walk (2000年4月2日撮影)

ダーウィンは書斎での研究に疲れるとビリヤードや散歩をしたようです。 上の写真はダーウィンが瞑想にふけった庭の中にあるSand-Walkと名づけられた小道です。

周りは自然にあふれ、さまざまな動植物を観察し、何時間でも同じ花を見つめることもあったようです。

Down HouseはEnglish Heritageの管理下で、館内は日本語の案内機で説明を聞くことができます。

 

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