Chester

East Gate Row, Chester (2001年10月21日撮影)

Chesterはローマ時代に築かれた2000年の歴史のある街です。 

現在は、北ウェールズへの玄関口として観光中心の街ですが、かつてはローマ軍の軍事基地の置かれたところでした。 イギリスにはこのChesterのように最後に...sterとか......cesterが名前の最後につく街がありますが、これらの街はローマ時代の軍事基地が置かれていたところです。

East Gate Clock Tower (2001年10月21日撮影)

街はぐるりと城壁で守られていて、外敵から街と教会を守る、典型的な中世の街並です。 城壁の上は歩いて回ることができます。

この城壁に守られた街の中で大きく十文字に道が交差していて空から見たらChesterの街は十文字の入った大きな盾に見えるでしょう。

この十文字の道がRowと呼ばれるChesterで一番の繁華街です。 このRowのあたりにはチューダー朝の白壁に黒い梁の家が立ち並び、とても美しい街並みを見ることができます。

Rowに面した建物は、どれも16世紀頃に建てられたものを19世紀になってから修復したり火事で焼けたものを再現したもので、今は2階部分にアーケードのあるショッピング街になっています。

East Gateには時計台があり、Chesterの一番の観光スポットです。 左の写真は城壁の上から写したEast Gate Clock Towerです。

これは1897年ビクトリア女王の即位60周年を記念して建てられたものです。 重さ50kgもある振り子で動いているそうです。 

ちょうど撮影時間は10時10分、時計のカタログにでも出てくるような時間でした。

Chesterの城壁の中の北東の大半を占めるのは、大聖堂です。

この大聖堂は10世紀ころにあった大会堂を13世紀頃に修道院に作り変えられたものです。 しかしその後ヘンリー8世の修道院解散によって廃れてしまいましたが、19世紀になってから修復され、今日にいたっています。

現在あるものは、修復されたものですが、かつての修道院の様子が正確に残っている貴重な存在となっています。

この大聖堂は無料で一般の参観に公開されていますが、国からの補助は全くなく寄付だけで成り立っているそうです。

Cathedral (2001年10月21日撮影)

North Gate Row, Chester (2001年10月21日撮影)

 

Chesterは、古都という名のふさわしいとても古い、歴史のある街です。

 

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