Bibury Bibury, Arlington Row (1998年9月13日撮影) バイブリーは、コッツウォルズの中心付近にあり、サイレンセスターからA433号線を北東の方に15分ほど行った所にあります。 おそらくコッツウォルズを紹介したガイドブックで、上のアーリントンロウという小道の写真の載っていないものはないほど、有名な所です。 バイブリーはとても小さな美しい街です。 この村の起源は、730年頃に、ウスター県の司教がEarl Leppaという人と、その娘のBeageに、この川のほとりの15区画を授けたことから始まります。 この娘の名前が、一部でBeaganbyrigと呼ばれたことが、だんだん変化し、Biburyという名前になったということです。 そんなバイブリーの村も中世の伝染病に侵され、村の羊、そして農業でもっとも大切な、土壌までが侵される苦難の道を歩みました。 しかし、他のイギリスのほとんどの場所がそうであったように、ヘンリー8世の時代から大きな変貌を遂げます。 それまで教会に統治されていた土地が、1547年にジョンハーリントン卿に225ポンド(約3万円)という破格値で村全体が売られました。 その後は、この富豪による大規模な農業が改革されていきました。 とくに、コッツウォルズ一帯で取れる羊毛は、世界最高級品質と賞賛されました。 しかしその栄華も長続きせず、1830年頃からは石炭の取れないこの一帯は、丘陵地であることもあいまって鉄道が入らず、また過疎の道へと歩むことになったのだそうです。 しかし、このために現在のような美しい、中世そのままの村を見ることができるわけです。 | |
Bibury, River Coln and Swan Hotel (1998年9月13日撮影) | バイブリーの村の中をコルン川という川が流れています。 ちょうどA433号線が、この川を渡る橋のたもとに、スワンホテルという有名なホテルがあります。 写真右側の建物です。 このホテルの名物料理は、この川で取れる鱒料理です。 (しかし、まだ食べたことはありません) このホテルのちょうど川の反対側が鱒の養殖場になっていて、釣り堀もできます。 おそらくこの養殖場から逃げてきたのでしょう、体長40cmもある数匹の大きな鱒が橋のたもとで悠々と餌をさがしていました。 |
Copyright 1999. All rights reserved. |